グッドデザイン賞を受賞するまで(二次審査~合格発表)

グッドデザイン賞の二次審査は、展示された応募対象の現品と応募時に登録された情報をもとに、審査員が体験・操作・観察などを行い、審査されます。

 

二次審査会場の幕張メッセまで製品と説明用展示パネルを持って行きました。

 

会場には数千点の展示が一堂に並んでいる様子を見て、

日本一スケールの大きい文化祭に参加したって感じでした!!

二次審査に向けた準備

一次審査を通過し、ほどなく二次審査の準備を始める必要がありました。

二次審査は現品審査です。
8月7日~8月9日の3日間、幕張メッセで開催されました。

口頭でのプレゼン等はなく、審査員が実際に触って体験できるように、
1m×1mのテーブルに製品と補足資料(展示、模型、掲示物)を設置しないといけません。

二次審査は、まさにしゃべらないプレゼンです!

 

製品そのものと、それを説明する補足資料で、いかに製品のデザイン・魅力を伝えるかがカギになると予感しました。

 

この補足資料の準備が大変だったんです!

 

私たちの製品は医療用医薬品であるため、薬事法上、一般の人は使うことができません。

ホンモノの薬は展示できないので、プラセボ(偽薬)や中身が空の容器を代わりに展示することにしました。

また、実際に使っている様子がわかるように、製品を使っている動画を入れたiPadも用意することにしました。

補足資料で何を示すか?

過去の受賞者のHPを参考にし、補足資料として「展示パネル」を制作することにしました。

参考にしたHPはこちら

 

ブース展示の経験を持つ営業メンバーに協力を仰ぎ、快く承諾してもらえました。

どんな展示パネルにするか、メンバーと議論しました。

 

ポイント

  • いかに社会に役立つ製品であるか」を一番のアピールポイントにする。
  • 新製品のデザインのポイントをわかりやすく、平易なメッセージで伝える。
  • 「目に留まる、見たい」と思わせる展示パネルにする。

 

いかに社会に役立つ製品であるか」を一番のアピールポイントにする。

「社会に役立つ製品であること」

これがこの製品が生まれた理由であり、一番重要なポイントだと考えました。

この製品が出る前、出た後での社会の変化(Before/After)を展示パネルのど真ん中に示しました。

新製品のデザインのポイントをわかりやすく、平易なメッセージで伝える。

患者さんための工夫(有効成分の分子構造を最適化) =目に見えないデザイン

医療従事者のための工夫(容器の仕様や使い勝手) =目に見えるデザイン

いたるところにこだわりを持って開発した医薬品ですが、専門家でない審査員に理解してもらうために、目に見えるデザインにアピールポイントを絞り、なるべく平易な言葉で表現しました。

「目に留まる、見たい」と思える展示パネルにする。

数千点もの応募があるので、おそらく審査員が一つ一つをじっくり見る時間は多くないでしょう。

まずは審査員に見てもらわないと始まらないので、審査員の目に留まって、見てみたいと思ってもらえる展示パネルを目指しました。

 

 

以上のポイントを踏まえ、展示パネルを制作していきましたが、
制作中に、たびたび議論(ケンカ?)が起こりました。

 

メンバーA「専門すぎて内容が難しすぎる。これでは伝わらない!」

私「単なる製品紹介ではなく、もっとデザインの部分をアピールしないと!」

 

私の案を見せると、メンバーから反論され、
メンバーの案を見ると、私が反論する・・・

  

開発者として思い入れがある分、どうしてもこだわりポイントをもっと伝えたい!と思ってしまい、つい熱くなっちゃいました💦

 

意見の相違が何度もありましたが、なんとか互いに落としどころを探しました。

 

他にもいろいろと気にしないといけない点があり、

 

メンバーB「この表現はダメです。薬事法にひっかかります。」

メンバーC「この写真は著作権、大丈夫ですか?」

 

こんな議論を重ね、締め切りギリギリまで修正を繰り返しました。

 

いざ!二次審査会場へ搬入

二次審査会場は、幕張メッセです。
真夏の炎天下のなか、完成した展示パネルと製品を直接搬入しました。

 

もう、幕張メッセでオーディションの気分ですね。

 

いよいよ二次審査会場へ!

 

大行列ができてました。
目の前に大きな展示物を持ち運んでいる人もいました。大変そう💦

 

当日、会場内は写真撮影禁止でしたので、上の写真はグッドデザイン賞HP(Good Design Report)からの引用です。

私たちの製品もココに展示してきました!

 

私たちの展示は1m×1mテーブルに置けるサイズでしたが、

大型トラックで搬入されてる製品(重機、業務用の大型機器)などの展示もありました。

なんか規模が違う!って圧倒されました。

 

二次審査会場の入口にこんなパネルがありました。

こういう演出もグッドデザイン賞のおもしろいところですね。

記念にパチリ📸

 

グッドデザイン賞の二次審査会は、まるで日本一スケールの大きい文化祭って印象でした!

無事に搬入し、3日間の二次審査を終えることができました。

 

結果発表

合否発表は8月23日13時。エントリーページ上に合否が表示されます。 

メンバー達を会議室に集め、一緒にページを開く瞬間を見守りました。

 

ログインし、画面をクリック

 

 

・・・(ドキドキ)・・・

 

アクセスが集中してるのか、なかなか開かず・・・

 

・・・(ドキドキ)・・・

 

 

 

「やったー! 二次審査、通過したー!」

「うわぁー! すげー!🎉」

 

歓喜の声が会議室に響きました!
こんなにドキドキした会議は初めてかも😆

 

会社でも初めての快挙✨となりました!!

 

次は、二次審査通過後から受賞までを紹介します。